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新陳代謝を高め、末梢血管を拡張し、活性酸素を除去する核酸(DNA・PDRN・RNA)の効果

PDRNイメージ
予防医療

DNA、RNA、核酸とは何か?

人間は約37兆個の細胞から成り立っていて、その1つ1つの細胞には細胞核があります。細胞核の中で遺伝情報(遺伝子)を保有し、たんぱく質の合成を指示している酸性の物質がDNA(デオキシリボ核酸)と呼ばれています。一方RNA(リボ核酸)は大部分が細胞核外の細胞質にあって、DNAの指示に基づいてたんぱく質の合成に関わっています。
このDNAとRNAが核酸と呼ばれる物質です。


DNAは遺伝情報を担い、RNAはその情報に従ってアミノ酸からたんぱく質を合成するという役割をしています。
DNAは2本の鎖が対になり螺旋状になっています。膨大な遺伝情報を含んでいるため、直線に伸ばすと約2メートルの長さになると言われています。DNAは細胞核内に収まるように小さく折り畳まれて、染色体という形を形成します。1つの細胞の中には23対(46本)の染色体が存在します。

RNAはいくつかの種類のRNAが協力してDNAの遺伝情報を基に新しい細胞作ります。RNAは、まずDNAの遺伝情報をコピーします(メッセンジャーRNA)。コピー(転写)されると、トランスファーRNAがコピーされた情報をもとにアミノ酸を運んできます。そして運ばれてきたアミノ酸からたんぱく質を合成します(リボソームRNA)。

PDRNとは何か?

今話題のPDRNとは何でしょうか?PDRNは正式にはポリデオキシリボヌクレオチドと言います。
先に述べたDNA(デオキシリボ核酸)がポリ結合、つまり複数重合している状態を意味しています。
DNAの構造をより細かく見てみると、DANは「リン酸+デオキシリボース+塩基」で構成されています。これを「ヌクレオチド」と言います。ヌクレオチドの塩基にはアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)という4種類の塩基があります。このヌクレオチドが細長い鎖状につながり、互いの塩基同士が結合して二重らせん状の構造をしているのがDANです。ヌクレオチドからリン酸が外れると「ヌクレオシド」と言います。また、デオキシリボースではなくリボースで構成されるとRNA(リボ核酸)になります。「リン酸+リボース+塩基」という構造です。

DNAは本来高分子の物質です。一方でPDRNは低分子の物質とされています。PDRNはDNAの一部が断片化された低分子の物質です。
PDRNは分子量50~1500kDaのDNAの断片で、主にサケやマスの精巣細胞(白子)から抽出されています。

Mar. Drugs 2021, 19(6), 296; https://doi.org/10.3390/md19060296

DNA、RNA、PDRNの働き

DNAには遺伝情報が含まれているため、生命の設計図といえます。先祖や両親から受け継がれてきた遺伝情報が子供にも受け継がれます。両親や兄弟と顔や姿が似てくるのはこのためです。また、DNAに含まれる情報は個人情報のかたまりです。先に記載した通り、人間は約37兆個の細胞でできています。個々の細胞は日々新陳代謝しており、1日に約200億個の細胞が新しく生まれ変わっています。この生まれ変わりの際、遺伝情報が設計図通りに正しくコピー(転写)されています。細胞が新陳代謝しても顔や姿が変わらないのは遺伝情報が正しくコピーされているからなのです。また皮膚などの外見だけではなく、内臓や骨、血液成分等、あらゆる細胞が新陳代謝しています。

遺伝情報が設計図通りにコピーされる際、設計図を基にして新たな細胞を作る役割を担っているのがRNAです。DNAは遺伝情報を持つ人体の「設計図」で、RNAはその情報を基にたんぱく質を合成する「大工」ような関係にあります。RNAは塩基の構造がDNAと一部異なります。チミン(T)ではなくウラシル(U)で構成されています。

DNA_RNAの働き

DNAやRNAは体内で合成できる成分です。アミノ酸を利用して主に肝臓で合成されます。この合成メカニズムをデノボ合成といいます。一方、食品に含まれる核酸をそのまま利用する合成メカニズムをサルベージ合成と言います。サルベージ合成は各細胞で行われるため、非常に利用効率が良いのが特徴です。またサルベージ合成で作られる核酸の量を増やすと、デノボ合成で核酸を作る必要が低減され、結果として肝臓の負担を軽くすることができます。

①新陳代謝を高める

核酸には新陳代謝を高める働きがあります。成人後も皮膚や腸の粘膜細胞、骨髄など活発に新陳代謝が行われる細胞があります。特に骨髄では血液の成分である赤血球、白血球、血小板などの細胞が絶えず新しく作られています。皮膚では基底層という部分で細胞の新陳代謝が行われ、約30日で皮膚細胞は生まれ変わっています。加齢とともに新陳代謝のスピードが衰えることから、老化した表皮細胞が多くなり角質層が厚くなります。メラニンの排出も滞り、シミや色素沈着の原因になります。PDRNは皮膚細胞の代謝にかかわりり、保湿、肌のキメやハリ、シミやソバカス予防、美白効果がある言われています。

小腸は新陳代謝が激ししい組織です。しっかりと栄養を吸収できるようにするためや、食べ物等に含まれる細菌から身を守るためと考えられます。小腸の細胞は約1週間で新旧の細胞が入れ替えが行われています。このように新陳代謝が活発に行われる組織では、多くの核酸が必要となります。核酸が不足すると細胞の新陳代謝が遅くなり、古い細胞のままになってしまうため、若さや健康を維持するうえで核酸はとても重要になります。
臓器ごとの細胞の寿命は、

赤血球:120日
白血球:9日
血小板:4~10日
皮膚:30日
毛髪:毎日50~60本生えかわる
胃粘膜:4日
小腸:7日
参考 石濱淳美ら「老化を防ぐ栄養健康学」より

平均すると約200日、半年程度でほとんどの細胞が新しく生まれ変わります。
しかし、アミノ酸を材料にして肝臓や腎臓で核酸を合成する能力(デノボ合成)は加齢とともに低下していきます。DNA、RNAのいずれも加齢とともに低下するため、細胞の新陳代謝を促進したり、抗老化や美容・健康維持のためには食事で摂取する核酸を栄養素として取り入れて合成する(サルベージ合成)が大切になります。食事から核酸を摂取する場合には、プリン塩基(アデニン、グアニン)とピルミジン塩基(シトシン、チミン、ルラシル)のバランスの良い食材を選ぶと良いでしょう。

 Chard MD et al. Ann Rheum Dis.1987 May;46(5):385-90        Mann DM et al.Brain.1974 Sep;97(3):481-8

②末梢神経を拡張して血行を良くする

核酸には末梢神経を拡張して血行を良くする働きがあります。DNAやRNAを構成する塩基の1つであるアデニンにリボースがくっつくとアデノシンという名前のヌクレオシドになります。アデノシンには血管拡張作用があり血行良くして血圧を下げる作用があることが報告されています。アデノシンにリン酸が1つくっつくとAMP(アデノシン一リン酸)、2つくっつくとADP(アデノシン二リン酸)、3つくっつくとATP(アデノシン三リン酸)という物質になります。このATPはエネルギーの源となるもので、筋肉の収縮や神経伝達、体内での合成反応などエネルギー活動に深く関係しています。

またサケの白子から抽出される成分にはDNAのほかにたんぱく質も含まれています。これを核たんぱくと言います。核たんぱく中には、アルギニンというアミノ酸が多く存在しています。アルギニンは血管内で一酸化窒素を産生して血管を拡張する働きがあることから、血管内でコレステロールの沈着を防ぎ、血圧の上昇を抑える働きがあります。

③活性酸素を除去し、遺伝子を正常に保つ抗酸化作用

人間は呼吸する際に酸素を体内に取り込んで利用し、エネルギーを作り出しています。酸素を利用するということは、必然的に酸化の影響を受けることになります。そして酸化の過程で、体に有害な活性酸素が作られることがあります。活性酸素には、スーパーオキサイド、過酸化水素、ヒドロキシラジカル、一重項酸素があります。活性酸素によって細胞や遺伝子(DNA)が損傷を受けると、病気や老化の原因の1つになります。そのため私達人間は、このよう活性酸素から身を守る酵素を持っています。通常はスーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼと呼ばれる酵素が活性酸素を除去して遺伝子を守っています。ところが必要以上に体内で活性酸素が作られると、これら酵素だけでは対処しきれなくなります。また、ヒドロキシラジカルと一重項素という強力な活性酸素に対しては、これを除去する酵素を持ち合わせていません。そのため、抗酸化作用のある成分を摂取することによって活性酸素から遺伝子を守る必要があります。

代表的な抗酸化成分は、ビタミンC、ビタミンE、β-カロテン、グルタチオン、亜鉛、セレン、ポリフェノールなどがあります。これら栄養素を含む食品やサプリメントを積極的に摂取することで活性酸素から身体を守ることができます。

核酸(DNA、RNA)にも強力な抗酸化作用があります。核酸を構成する塩基のうち、プリン塩基をもつアデノシン、グアノシンが体内で分解されてできるのが「尿酸」です。尿酸は痛風の原因となる物質のため、血液中の尿酸値が高くなることを気にしている人も多いかもしれませんが、実は尿酸はビタミンCやビタミンEよりも抗酸化力が強い物質です。人間は体内でビタミンCを合成することはできませんが、その代わりに尿酸を利用することで活性酸素に対抗しようとしていると考えられています。

さらに私たちの身体には、紫外線などでDNAが傷つくとDNAを修復する生体防御機能があります。核酸成分が傷ついたDNAを修復することでたんぱく質の合成を正しく行ったり、異常な細胞をアポトーシス(細胞の自殺)させて正常な細胞を保つことに関与していることも報告されいています。

④免疫のバランスを調整して正常にする

核酸は免疫バランスを調整したり、増強する作用があります。アレルギーは免疫の過剰な反応によるものです。花粉症、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、関節リュウマチなどが代表的な病気として知られています。血液中にIgE抗体が増え、それによってヒスタミンやロイコトリエンが放出されることで症状がでます。このときヘルパーT細胞の1型(Th1)と2型(Th2)のバランスが悪くなり、Th2優位になるとIgEが増えるアレルギーを引き起こすことが明らかになっています。核タンパクはTh1、Th2のバランスを調整する作用があり、免疫を調整してアレルギー症状の緩和に役立つと考えられています。

⑤腸の絨毛の発達を促進して腸内環境を整える

核酸が多く含まれる食品を摂取すると小腸の絨毛が発達します。小腸は栄養を吸収する器官で、絨毛はとても重要な役割を果たしています。また絨毛は侵入してきた異物が体内に吸収されるのを防ぐ役割も果たしています。絨毛の発育が十分でないと、その長さが不揃いで絨毛と絨毛の間いの間隔も大きく開いてしまい、異物が絨毛の隙間を通り抜けて腸管から吸収される危険性が高まります。

腸の粘膜細胞は新陳代謝が非常に活発なため、毎日十分な量の核酸とたんぱく質を補わなけれななりません。栄養の吸収はもちろんですが、腸内環境を改善し、蠕動運動を活発にすることで便秘の予防や改善にもつながります。

⑥脳や神経の働きを良くする

バレンシア大学が行った高齢者を対象とした2025年のランダム化比較試験では、核酸(ヌクレオチド)サプリメントの摂取が認知機能に与える影響が検討されました。60~75歳の健康な高齢者69名を対象に、約10週間にわたり核酸を含むサプリメントまたはプラセボを摂取させ、認知機能や身体機能などを比較評価しました。

その結果、核酸を摂取した群では、プラセボ群と比較して注意力や処理速度など一部の認知機能指標に改善傾向がみられました。また、記憶に関連する指標においても一定の向上が示され、日常的な認知パフォーマンスに対するポジティブな影響の可能性が示唆されました。
さらに、これらの変化と並行して、神経新生に関連するバイオマーカーの変化や、炎症・酸化ストレスの低減といった生理的変化も観察されており、核酸摂取が脳内環境の改善を介して認知機能に作用する可能性が考えられています。
この試験は被験者数69名で決して多くはなく、試験期間も約10週間と短期間であること、対象が認知症患者ではなく健康な高齢者であることなどの制約があります。そのため、結果はあくまで「軽度な認知機能向上の可能性」を示すものと位置づけられています。核酸(ヌクレオチド)摂取は高齢者の認知機能維持に寄与する可能性があるものの、今後はより大規模かつ長期の臨床研究による検証が必要です。

DNAとRNAの1日の摂取目安量

1日にどのくらいの量のDNAやRNAを摂取したらよいかという明確な資料はありません。核酸の必要量は年齢や体格、健康状態(特に肝臓の状態)、食生活などによって異なるからです。例えば体重が60kgの健康な成人の場合、1日に排出される核酸量は約2.4gです。そのためこれと同等量の核酸を補う必要があります。

肝臓での核酸のデノボ合成能力は年齢ととに低下しますので、食事から摂取した核酸でサルベージ合成を促進していくことが大切です。年齢、体重、病気の有無などを考えて核酸を補う食事を摂ると良いでしょう。

核酸が体内で合成される際にはビタミンやミネラルも必要なため、これら栄養素も意識して摂取すると良いとされています。

DNA・RNAを多く含む身近な食品

肉や魚、穀物、野菜など、細胞でできている生物(食べ物)すべてに核酸が含まれています。ただし、精製された白糖やでんぷん、油脂にはほとんど核酸が含まれていません。一般的にたんぱく質量が多い食品には核酸も多く含まれる傾向にあります。しかし高たんぱく質の食品が高核酸食品かというと必ずしもそうではありません。例えば卵や牛乳には核酸があまり含まれていません。牛乳は細胞でできているわけではないからです。核酸を多く含む食品中にどのくらい核酸が含まれているかという論文があります。

この資料によると、DNA(PDRN)の含有量はサケ白子に多く含まれていることがわかります。アサリや海苔にも比較的多く含まれています。RNAは豚レバー、海苔、大豆や食用酵母に多くに含まれています。

核酸を摂取するうえでの注意は、できるだけ塩基バランスの良い食品を食べるようにすることです。塩基とはプリン塩基(アデニン、グアニン)とピルミジン塩基(シトシン、チミン、ルラシル)の5種類です。偏った塩基バランスの食品を摂ると、かえって体に負担がかかる場合があります。例えば、イワシやサバ、ちりめんじゃこはプリン塩基が多く、ピルミジン塩基が少ない食品です。サケ白子はDNAの量も多く、塩基バランスも良い食品です。水分と油分を取り除いた乾燥サケ白子エキスは、よりDNA含有量を多くすることができるためサプリメントとして利用されています。また食用酵母も塩基バランスが良く、RNAの含有量が高い食品です。海苔、貝類、大豆などは食生活に取り入れやすい食品です。

DNA、RNA、PDRNを効率的に摂取できるサプリメントの紹介

成分含有量(1日6粒当たり)
サケ白子抽出物 700mg(DNA 480mg)
食用酵母抽出物 200mg(RNA 140mg)
ケラチン加水分解物 300mg




成分含有量(1日8粒当たり)
サケ白子抽出物 600mg
食用酵母抽出物 400mg
有胞子乳酸菌 2.5億個(配合時)


成分含有量(1日3粒当たり)
サケ白子抽出物  340mg(DNA 85mg)
食用酵母抽出物 60mg(RNA 42mg)
サバエキス末  100mg




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