身体が出している信号に敏感になる
よく「私は大丈夫、元気だから」とか「自分は食べ物も運動もきっちりやっているから病気にならない」という人がいます。
もちろんそういう意気込みは良いのですが「それは本当ですか」と一度自分に問うてみましょう。
何故そんな事を聞くかというと実は体は黄色信号を出しているのにそれを毎回、大した事ではないと受け流していると身体は信号を出さなくなってしまいます。
すると不調は潜伏し蓄積して、その結果重篤な病気になってしまう事があるからです。
病気になってから、そういえばあの時あんな事があったとか、すぐに症状が消えたのでそのままにしておいたという話は、後になって良く聞かれます。
「無病息災」から、「未病息災」「一病息災」と時代の変化によって言葉も変わりつつあります。
病気でない方が良いのですが、軽い病気や不調を自覚している人の方が自分の身体に敏感で変化に気が付きやすく、それに対して早い段階で対応をする(食事や運動、休養の生活改善、検査や診療も受ける)事で、返って健康が保たれるという皮肉な事があるのです。
そして、身体の不調の根本原因、発端は精神的なストレスである事が多いのです。
心と体は「心身一如」切っても切れない関係で、精神的ストレスによって自立神経のバランスが崩れ、いつも交感神経が高まり筋肉が硬直して睡眠障害を起こしたり、ホルモンの分泌や免疫にも影響して本来の平常時の健康体へと戻そうとする機能(恒常性維持機能)が抑制されて病気になったりします。
ですから身体的かつ精神的に無理をしたなと自覚したり、何かしら不調を感じた(信号を受け取った)時はしっかり体を休め、自然と接する等して精神的なケアも行いましょう。
真面目な人ほど休養(会社を休んだり、長い時間、身体を横にしていると)をしていると自分はサボっているとか、怠けているとか、こうでなければならないといった脅迫観念から自分を責めて益々ストレスとなりがちです。
そうならないよう自分の弱さを認め、良き方法へ向かうよう少しつづできる事からケアする、そして継続していく事が大事なのです。