人生観があれば死生観も必要~生死(しょうじ)の教え~
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若い時は、人生において一番ピークと思われる時期に自分はどうありたいか、どう暮らしたいかを考え理想的な幸せを想定するものです。
それを人生観とするならばつきなみですが、できるだけ良い学校を出て、良い会社に入り、高給を取って素敵な伴侶に巡り合って子供を作り、マイホームを持って、愛のある家庭を築く。そういったところでしょうか。
もちろん今はそんな画一的な考えは古いとして、もっと自由な生き方をしようという若者も増えていると思います。
一方、最近言われるのが死生観です。
死は人生の終点となりますが、そこから人生を逆戻りさせて、第二の人生という形で死ぬまでにどういうプロセスを踏むのかをポジティブに考える事です。
これはある程度の年齢にならないと考える事すらないと思いますが、人生100年時代と言われると、退職という現役を離れる時点(大体が65歳)から死ぬまでどう過ごすのかを真剣に考える必要に迫られます。
それは若い頃に思い浮かべた人生観と違い、かなり現実的で健康をどう保って、生活費について検討し経済的にいつまで働くのか、働けるのかを考え準備する。
また自分が死ぬまでにやりたい事があるのかないのか、あるならそれをどう実現するか。
誰にもやってくる死を見つめ、どんな状態で最後を迎えるのか。
死は悪い事あるいは敗北と捉えずむしろこういう死に方をしたいと考え、その通りとなるように努力する事になります。
誰もができるだけ家族に迷惑をかけず、できればピンピンコロリと死にたいと考えます。
しかし、それは簡単な事でなく普段からある程度節制して食と運動と休養とメンタルのバランスを取らねばなりません。
当協会では未病という観点から、死生観を持つ重要性を啓蒙し、心身共に最後まで健幸な人生だったと言えるような支援を目指します。